研究課題/領域番号 |
16K12813
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
後藤 忍 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (70334000)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 博物館教育学 / 福島第一原発事故 / メモリアル博物館 / 展示説明文 / テキスト・マイニング / 感性解析 / 教育効果 / 原発事故 / ワークシート / 放射線副読本 / 展示内容 / アンケート |
研究成果の概要 |
2011年3月に発生した福島第一原発事故に関するメモリアル博物館の展示を改善するため,展示内容と来館者への教育効果を分析した。福島県環境創造センター交流棟「コミュタン福島」に着目し,展示説明文や子どもたちの感想を対象にテキスト・マイニングや感性解析を適用した。頻出語の共起ネットワークや,肯定語/否定語の出現状況などを明らかにした。また,ウクライナ・チェルノブイリ博物館の音声ガイドや国会事故調の報告書の結果と比較した。結果として,「コミュタン福島」の展示には,「安定ヨウ素剤」や「SPEEDI」,被ばくによる「死」など,福島原発事故の教訓に関する重要な情報が含まれていないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)従来の研究では主観的な指摘にとどまる傾向が多かった展示内容や教育効果の分析において,テキスト・マイニングや感性解析の手法を導入することにより,客観的・定量的な分析と考察を加えた,2)福島第一原発事故に関する「コミュタン福島」の展示を客観的・定量的に分析した,3)「コミュタン福島」と「ウクライナ・チェルノブイリ博物館」の展示を客観的・定量的に比較した,などである。2)と3)は世界初の研究である。
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