研究課題/領域番号 |
16K12814
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
大村 順子 (兼清順子) 立命館大学, 国際平和ミュージアムオフィス, 職員 (90773987)
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研究分担者 |
田中 聡 立命館大学, 文学部, 教授 (10368011)
小川 さやか 立命館大学, 先端総合学術研究科, 准教授 (40582656)
高 誠晩 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 研究員 (40755469)
川村 健一郎 立命館大学, 映像学部, 教授 (70454501)
加國 尚志 立命館大学, 文学部, 教授 (90351311)
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研究協力者 |
福島 在行
根本 雅也
山根 和代
鈴木 岳海
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 博物館展示学 / 平和博物館 |
研究成果の概要 |
戦後70年以上が経ち、平和博物館はこれまでのように戦争体験者の存在に頼ることが難しくなっている。本研究は、この課題に向き合うための新たな展示のあり方を提起することを目的としている。そのために、これまでの平和博物館の展示の課題と戦争体験のない世代による継承の実践について検討し、これをもとに従来の時系列的な展示とは異なる新たな展示手法を用い、来館者の戦争体験に対する主体的な思考を促すことを重視する展示を企画し制作し、来館者調査や展示評を行った。来館者を受け手から伝え手に転じ、戦争体験に対する主体的な思考を促す契機を提供する展示の有効性を提示することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの平和博物館展示は戦争体験を伝えることに主眼を置いていた。本研究では、継承は伝え手と受け手のコミュニケーションの中で成立することを重視し、戦争体験から何を汲み取るのか、受け手が主体的に考えることこそ戦争体験継承展示の要であることを提起し、戦争体験展示における着眼点を転換した。 これをもとに実際に展示を制作することで、歴史や継承そのものの意味を来館者に問うアプローチや時系列を遡る歴史展示など、戦争体験継承展示における新たな展示方法を提示できた。展示評と来館者調査でその意義が確認された。また、解釈を来館者にゆだねながらも考察を深めてもらうアプローチを続けることの困難と重要性も指摘された。
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