研究課題/領域番号 |
16K12819
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
隈元 崇 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (60285096)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 地形変化プロセス / VOXEL型数値標高モデル / 地形変化シミュレータ / 海成段丘地形 / 薩摩半島・伊集院地区 / 火砕流堆積面 / 谷底平野 / ノッチの地形 / 海溝型地震の規模・頻度 / 地理情報システム(GIS) |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,(a) 新しい地形表現形式であるVOXEL型数値標高モデルの生成手法の確立と,(b) VOXEL型モデルのデータ形式に対応する地形変化シミュレータの新規開発であり,これらの有効性の確認のために,(c) 従来のDEM形式の数値標高モデルでは表現不可能であったノッチ(notch:波食窪)を含む海岸地形のVOXEL型データを独自に取得して1万年程度の地形変化の計算から本研究の地形変化シミュレータの性能を評価することの3点である.評価対象予定地域である房総半島や室戸半島,南西諸島の海岸地形について上記の作業を行い,地震性隆起の影響を含めた海成段丘の発達過程の解明を目指した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高レベル放射性廃棄物の地層処分場の立地評価など実学的要請も含め,従来よりも精度の高い地形変化予測の研究成果が望まれており,「地形学」の分野から積極的な提言が必要である.しかし,これまで整備されてきたDEM形式の数値標高モデルは,完全な3次元データ形式ではないために表現不可能な地形が存在する.そのため,地形変化のモデル化や地形変化予測の研究分野において同程度の空間スケールを持つ工学分野の成果との連携や高分解能なデータを用いた長期間の地形変化の議論が難しい状況となっていて,研究の進展が期待されていた.これに対応する地形変化シミュレータの開発,および,現実地形での適用性の確認を本研究の意義である.
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