研究課題/領域番号 |
16K12841
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
重川 希志依 常葉大学, 大学院・環境防災研究科, 教授 (10329576)
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研究分担者 |
田中 聡 常葉大学, 大学院・環境防災研究科, 教授 (90273523)
阿部 郁男 常葉大学, 大学院・環境防災研究科, 教授 (30564059)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 津波犠牲者 / 田老地区 / 釜石市 / 消防団 / エスノグラフィー / 質的調査 / 東日本大震災 / 津波避難 / 釜石市消防団 / 津波ハザードマップ / 安心の社会技術(避難、群衆誘導、情報伝達) |
研究成果の概要 |
東日本大震災時の津波犠牲者の遺族を対象としたエスノグラフィー調査を実施し、地震発生から犠牲者となってしまうまでの詳細な個々の災害対応プロセスを解明した。その結果、育ってきた環境による津波防災意識の醸成過程、津波警報や避難指示など避難行動を促すための情報、個々の身体的状況、震災前の防災教育や防災訓練の内容、社会的使命感など、多様な要因が影響し合い、犠牲者を生んでいたことが明らかとなった。 さらに、津波災害から住民の生命を守るため多様な活動を担っていた消防団員を対象としたエスノグラフィー調査を実施し、津波から住民の生命を守ろうとした消防団員の対応プロセスと、震災時に果たした役割を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災以降に積み重ねられてきた研究成果では、犠牲者が発生した要因は明らかとなっているが、要因の背景を探り、この問いに答え、個人の備えだけでは解決し得ない社会システムとしての備えに言及したものは未だ限定的である。また全国で取り組まれている津波防災対策は、海岸線での津波予想高、予想到達時間、予想浸水範囲など、個々の住民にとってはマクロ的と言わざるを得ない情報に基づいて検討が進められている。本研究は、上述した問題意識に基づき、ミクロな視点から津波犠牲者ゼロを目指ための対策を明らかにするものである。
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