研究課題/領域番号 |
16K12857
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
古谷 元 富山県立大学, 工学部, 准教授 (80378926)
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研究協力者 |
王 功輝
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 模型実験 / 変形範囲 / 破壊の伝播 / 間隙水圧 / 透水性 / すべり面 / 地すべり / 斜面崩壊 / 透水係数 / Squeezing-out / 土砂災害 / 自然現象観測・予測 / 自然災害 / 地質学 / 地盤工学 |
研究成果の概要 |
Squeezing型の移動現象を模型実験レベルで再現し,詳細な動態計測を通じて,その発生機構の解明を展開した。実験結果よりこの現象は,堆積域地盤の透水性が大きく関与しており,飽和単層条件では,透水性の低い材料ほど地盤の変形範囲が大きく,土塊の載荷により絞り出された堆積域の地盤が新たに形成するすべり面の数も多い。単層地盤で水位を変化させた場合,水位が高いほど破壊領域は大きくなる。透水性が異なる二層地盤では,下層が低透水性の材料の場合に,深いすべり面を有する破壊が幅広く発生する傾向が認められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,我が国において土砂移動の現象論を究明する上で空白域になっているSqueezing型の土砂移動現象について,模型実験での詳細な計測を通じて,地すべり・斜面崩壊土砂の載荷による破壊の伝播と新たに発生する移動土塊の変形過程について解明を行った。Squeezing型の土砂移動の範囲は,土砂堆積域における透水性が大きく関与していることが解明できたことから,より詳細な土砂災害危険区域の設定や,斜面・地盤対策箇所の効率的な計画の立案への貢献が期待できる。
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