研究課題/領域番号 |
16K12860
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
勝島 隆史 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00611922)
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研究分担者 |
安達 聖 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 特別研究員 (80719146)
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研究協力者 |
山口 悟
熊倉 俊郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 水みち / フィンガー流 / 止水面 / MRI / X線µCT / インベーション・パーコレーション / X線μ-CT / インベーションパーコレーション / μ-CT / 雪氷災害 / 融雪期災害 / 積雪内部の選択流 / 融雪災害 |
研究成果の概要 |
融雪災害予測のキープロセスである積雪内部の選択流の形成過程の解明に挑戦した.本研究では,物体内部の水分分布を非破壊かつ3次元的に描写が可能なMRIに高速撮像手法を適用することで,これまで不可能であった選択流の形成を3次元で連続的に可視化することに成功した.これにより,選択流の直径は数mm程度で時間変化しないこと,水の供給の継続により選択流の本数が増加すること,鉛直方向に対する間隙径の微小な差異によって側方流が形成することが明らかになった.そして,浸透現象を間隙スケールで表現する数理モデルを新規開発し,MRIによる浸透実験の結果を概ね再現することに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
積雪内部の選択流の物理過程を解明し,選択流の可視化技術,シミュレーション技術を開発したことは,積雪内部の浸透現象の理論と技術の両面において研究基盤の萌芽に成功したと考える.これらの理論と技術を更に発展・応用することで,これまで予測が困難であった春先の急激な融雪や積雪への降雨による湿雪雪崩,融雪洪水,地すべりなどの融雪災害の予測精度の向上が期待できる.
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