研究課題/領域番号 |
16K12880
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
伊東 明俊 東京電機大学, 工学部, 教授 (50211743)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | バクテリア / 行動制御 / アビジンビーズ / 作業用具 / マイクロマシン / ミドリムシ / 枯草菌 / ビオチン標識 / 生きたマイクロマシン / クラミドモナス / アビジン / ビオチン / 人工物 / 接着 / 光ピンセット / バイオテクノロジー / 微生物 |
研究成果の概要 |
アビジン・ビオチンの結合を利用して,原生生物やバクテリアに物体を接合して利用する可能性を検討した.原生生物へのビオチンコートは,生理活性を落とさず処理することが困難であった.一方でバクテリアは生理活性を保った状態でコート可能であり,混在培養による自然接着,光ピンセットとマイクロピペットを利用した強制接着を検討した.後者は,サイズの小ささから,狙った位置への接着はまだ難しい.前者においては,菌体前方にビーズがつくことが多く,大きなビーズをつけて高速遊泳できるため,動力源として有望である.また,菌体が連続回転するテザードセル状態となる場合があり,これは,連続振動を与える応用が可能である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サイズの小さいバクテリアに機械的仕事をさせようという試みはほとんどなく,生物学の実験においてアビジン・ビオチン結合は利用されているものの,それをマイクロマシンの作業用具に利用しようという視点で使う研究はない.今回の研究で,枯草菌の菌体前方にアビジンビーズを接着したものが,枯草菌の化学走性で操ることで,動くマイクロビーズとして物体輸送に利用可能であることを示せたことは学術的,社会的に意義がある.また,菌体が連続回転するテザードセル状態のバクテリアを,ビーズをコントロールすることで弱い連続振動を与える振動減として利用可能であることを示せたのも,学術的・社会的に意義深いと考えている.
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