研究課題/領域番号 |
16K12919
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医用システム
|
研究機関 | 富山県産業技術研究開発センター |
研究代表者 |
寺田 堂彦 富山県産業技術研究開発センター, その他部局等, 主任研究員 (10454555)
|
研究分担者 |
大永 崇 富山県産業技術研究開発センター, その他部局等, 副主幹研究員 (10416133)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 血中循環腫瘍細胞 / ナノファイバー / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
血液中に極わずかに存在する血中循環腫瘍細胞(CTC)を分析することによって、癌の早期診断、予後診断あるいは効果的な抗癌剤の選定に役立つ情報を得ることができる。この研究では、CTCを高感度で捕捉するためのナノファイバーフィルターの開発を目指した。ナノファイバーを作製するための素材、作製方法、また、作製したナノファイバーの表面改質条件等について種々の検討を行い、癌由来の培養細胞を用いて、その捕捉性能を評価した。その結果、CTC表面マーカーに対する抗体を固定化したナノファイバーは、同抗体を平面に固定化した場合よりも、効率よくCTCを捕捉できる可能性を示す結果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
標的細胞と抗体担持ナノファイバーとの接触が、たとえ短時間に限定され、かつ、接触本数が数本であっても、平面で捕捉する場合よりも、高い捕捉効率を示すことが確認された。ナノファイバーという形態を有する材料に対して、細胞がよく接着することは、従来から報告されている。これは、細胞自体がナノファイバーを能動的に認識することに起因している。本研究では、この能動的な応答性を利用することで、抗体によるCTCの捕捉効率を上げられることを示唆する結果が得られた。これは、CTC捕捉デバイスの検出感度を上げるための有用な知見であると考える。
|