研究課題/領域番号 |
16K12923
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療技術評価学
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
丸山 修 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究部門付 (30358064)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | メカニカルストレス / せん断応力 / 人工臓器 / 血液 / 血栓 / 血液凝固第V因子 / 出血 / フォンビル・ブランド因子 / 血液凝固因子 / せん断速度 / 血液凝固反応 / 遠心血液ポンプ / メカノバイオロジー |
研究成果の概要 |
血液にメカニカルストレス(せん断応力)を負荷し、粘弾性学的な評価を行うことによって、血液凝固反応が抑制されることを明らかにできた。血液凝固に関しては、血漿タンパク中の血液凝固第V因子が、血液凝固反応に大きく関与することが証明された。また、出血に関しては、同じく血漿タンパクであるフォンビル・ブランド因子の崩壊量が、同環境のメカニカルストレスを負荷しても異なり、出血しやすい血液と出血しにくい血液に分類されることが本実験で明らかとなった。本実験から、メカニカルストレスに対して血液凝固第V因子とフォンビル・ブランド因子が血液凝固反応抑制に深く関与するメカニズムが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
循環器系人工臓器を使用した治療を行うときの重篤な合併症が「血栓」と「出血」である。研究者たちは経験的に、「血液に流動を与えないと凝固する」ということを認識しているが、どの程度の流動(メカニカルストレス)をどの程度の時間与えると、血栓形成がどの程度抑制されるかの詳細は明らかではなかった。出血は、凝固とは反対の意味にとらえられるが、血液凝固反応抑制が極端に進行した例である。本研究を実施したことにより、メカニカルストレスに関与するこれらのタンパク量を検査することにより、血栓や出血を抑えることが可能となる。本研究で得られた成果は、循環器系人工臓器の機種選択や運転至適条件に大きく貢献できる。
|