研究課題/領域番号 |
16K12971
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
牛山 潤一 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 准教授 (60407137)
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研究協力者 |
上野 良揮
鳥山 央人
鈴木 里奈
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 運動皮質 / 骨格筋 / 同期性 / 運動誤差 / 脳波 / 筋電図 / コヒーレンス / 感覚運動統合 / 脳波筋電図コヒーレンス / フィードバック制御 / 感覚ー運動再校正 |
研究成果の概要 |
本研究では,運動指令の不正確性や身体システムの冗長性に起因する運動誤差の修正に関わる神経機序を、運動皮質と骨格筋の同期性の指標である「脳波筋電図コヒーレンス(CMC)」から検討した.研究1では,急峻な力発揮と保持を断続的に繰り返す課題を行った結果,運動初期の力の超過が大きいほど,CMCが有意に高まった.研究2では,断続的課題中に,突然自身の力が高すぎる/低すぎるように見せかける実験環境をつくった結果,力の下方修正が必要なときほど,CMCが高まる傾向がみられた.以上の結果から,我々の脳-身体システムは,運動誤差が大きく,力を弱めてこれに対応するときほど,脳と筋の同期性を高めることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで計算論的神経科学の分野において行動実験の結果から議論されてきた,フィードバック制御に関わる情報処理モデルに,神経生理学的なエビデンスを与えた点で基礎科学的な学術的意義がある.こうした議論をさらに積み上げていけば,脳と身体機能の可塑的変化を評価するバイオマーカーの創出につながるとともに,将来的には科学的根拠に裏打ちされた「モデルベースドニューロトレーニング」をスポーツ科学界に提示できるという,大きな社会的インパクトの可能性も秘めている.
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