研究課題/領域番号 |
16K12975
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
|
研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
板谷 厚 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40649068)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 組体操 / 姿勢制御 / 感覚統合機能 / 環境順応性 / 発達 / 教育価値 / 感覚統合 / 足圧中心動揺 / コアトレーニング / 視覚入力 / 幼児 / 運動遊び / ごっこ遊び / バランス / 視覚 / 身体教育学 / 発育発達 / トレーニング |
研究成果の概要 |
本研究は,組体操を「不安定な相手の身体とのかかわり合いの中で姿勢を維持する活動」と捉え,発達学的・体力学的観点から再評価した.結果,3人組で行う比較的簡単な組体操を実施することで,即時的に姿勢制御に関わる感覚統合機能における視覚入力に対する重みづけは低下し,さらに継続的な実施によって,下肢体性感覚入力に対する重みづけも低下することを発見した.また,組体操遊び後に,幼児の閉眼片足立ち時間は向上することを実証した.これらの結果から,3人組で実施する比較的簡単な組体操であっても,ヒトの姿勢制御に関わる感覚統合機能に適応を引き起こし,環境の変化に対する順応性を高めると結論づけられる.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は組体操を不安定な相手の身体とのかかわり合いの中で姿勢を維持する活動と捉えることで,簡単な組体操を実施することで姿勢制御における環境適応性を向上させる効果を発見した.本研究の結果,組体操の教材的価値が多面的になり,行い方や評価法に多様性が生まれる新たな視点を提供できた.すなわち,高度な組体操作品を完成させることを目指すのではない行い方,および作品の難度や出来映えに縛られない評価観点を提示した.実際に,新しい組体操遊びプログラムを提案し,新しいトレーニングやレクレーションの方法論を開発した.これらは,国民の豊かなスポーツライフの実現に貢献することにも繋がると考えられる.
|