研究課題/領域番号 |
16K13001
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
舛本 直文 首都大学東京, オープンユニバーシティー, 特任教授 (70145663)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | オリンピズム / オリンピック研究 / オリンピック平和運動 / オリンピック休戦賛同の壁 / オリンピック休戦センター / 休戦の壁 / 休戦の壁画 / スポーツ哲学 |
研究成果の概要 |
オリンピックの平和運動のため、「休戦の壁」の経緯について明らかにし、今後の活用への示唆を得ようとした。 (1)2012ロンドン大会の「休戦の壁」5本がIOCオリンピック博物館に展示され、平和思想の可視化と教育機能を果たしていた。(2)2004アテネ大会の「休戦の壁」を発見したが、活用されていない。(3)2010バンクーバー大会の「休戦の壁」は、ハイチ大地震の義援金のためオークションで売却されたが、元選手村で記念碑として可視化されている。(4)この3大会以外の「休戦の壁」は確認できなかった。(5)東京2020大会では、「オリンピック休戦」部署の認識不足があり、早急な対応策が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オリンピックの平和思想や平和運動に関する研究は、理想主義的であり目に見えないレガシーであるため、従来看過されがちであった研究分野である。しかしながら、今回の研究によって一部の「休戦の壁」の所在が明らかになったことにより、オリンピック教育においてその可視化と有効なアピールの方略について課題が明らかになった。このことは、今後のオリンピック運動の研究だけでなく、その推進や平和教育としても重要な成果である。特に、東京2020大会のみならず、レガシーとしての今後のオリンピック平和運動の展開に大きな課題が残されていることが明白となった。
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