研究課題
挑戦的萌芽研究
水中運動特有の動きに関係する神経系や筋腱の動態に関する測定データの収集は,パフォーマンスの向上において有益な情報となる.本研究は,ひずみ,超音波,筋電とモーションセンサなどを用いて,様々な泳動作中の筋活動とその筋腱の振る舞いを測定し,ドルフィンキックでの高い泳速度を可能にする筋腱の形態的特徴とそれらの泳動作中の機能的な役割について明らかにすることを目的とした.その結果,世界初となるヒトの泳中の筋腱の動態測定が可能となり,より速く泳ぐために腱の働きが重要であることが確認され、泳中の特異的な筋活動と共に特異的な筋腱の形態的特徴がパフォーマンス発揮に重要であることが確認された.
本研究では超音波によるドルフィンキック泳中の筋腱動態測定が可能となり,衝撃の少ない泳運動においても筋だけでなく腱組織の弾性を利用してパワー発揮をしていることが明らかとなった.泳運動だけでなく,陸上での少ない衝撃の運動においても腱などの弾性エネルギーを効果的に利用し,効率的な運動が可能であることを示した.これらのセンサを用いたリアルタイムフィードバックによるスポーツ動作を評価する方法は、体罰・暴力問題で揺れる指導者の主観による評価に代わる客観的な運動能力の評価が可能となり,対象者のアクティブ・ラーニングにつながるツールとしての活用が期待される.
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すべて 国際共同研究 (3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件)