研究課題/領域番号 |
16K13036
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
鈴木 宏幸 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90531418)
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研究協力者 |
石井 賢二
飯塚 あい
小川 将
村上 深
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 余暇活動 / 囲碁 / 社会的交流 / 認知機能低下抑制 / ワーキングメモリ / FDG-PET / 高齢者 / レジャー・レクリエーション / 介入研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、認知機能の低下のない高齢者を対象とする囲碁を活用した認知機能低下抑制プログラムを開発し、その効果を多面的に評価した。対象者を、集団でコミュニケーションをとりながら囲碁を学習するグループ(集団群)、タブレットPCを用いて個人で学習するグループ(個人群)、囲碁を学習しない対照群に振り分けた。認知機能検査の結果、集団群と個人群では視覚情報処理に関する記憶機能が向上し、その効果は個人群よりも集団群で大きかった。また、プログラム受講により脳活動の増加が示され、1年後のフォローアップ調査の結果では囲碁の学習を継続している者は精神的健康が向上することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では、認知機能低下抑制を目的とした介入の結果生じた変化が、純粋に知的活動を行ったこと自体による影響か、実施者や参加者同士のコミュニケーションが増えたことによる影響かは曖昧であった。本研究によって、プログラムにコミュニケーションの要素が含まれる方がより効果的であることが示されたことは、介入研究を主とした応用健康科学研究に強い波及効果を与えるものと推測される。また、学的根拠のある本プログラムが市民に浸透することで、高齢者が余暇活動・社会活動へ積極的に参加する動機付けとなることから、社会的意義が大きい。
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