研究課題/領域番号 |
16K13050
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石橋 仁 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50311874)
|
研究分担者 |
緒形 雅則 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (20194425)
川島 麗 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70392389)
濱田 幸恵 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (00399320)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 生理学 / 神経科学 / 脳・神経 / 環境生理学 / ドーパミン欠損 / 栄養学 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
パーキンソン病は、高齢者に頻発する疾患で、脳内ドーパミン神経の脱落によって発症する。これまで、手や足が思い通りに動かないなどの運動障害に関しては多くの研究がなされ、ドーパミン不足による大脳基底核神経回路の機能変調が運動障害の原因であることがわかっている。しかし、パーキンソン病の運動以外の症状に関しては研究がほとんど進んでいない。本研究では、ドーパミン欠損モデルラットを用い、ドーパミン欠損により低体重となる機序を解明することを目的に研究を遂行し、低炭水化物食(ケトン食)を与えることによって低体重を改善することができることを発見した。今後、このメカニズムを解明する研究を遂行する必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
適切なモデル動物の開発は疾病の原因解明を急速に進めることが知られている。本研究で用いたモデル動物は、遺伝子改変動物ではなく、純粋に脳内ドーパミン神経だけを脱落したものであり、今後本モデル動物を用いて、脳内ドーパミンの機能のさらなる解明を続けることにより、今後の高齢者の健康およびQOL改善に貢献する知見が得られると考えられる。また、本研究で発見した、低炭水化物食の低体重改善作用は、未だそのメカニズムは解明できていないものの、今後研究を継続することによりパーキンソン病における低体重改善への新たな治療法の開発につながると考えている。
|