研究課題/領域番号 |
16K13069
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三谷 章 京都大学, 医学研究科, 教授 (50200043)
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研究協力者 |
三上 隆
伊藤 幸希
高橋 里奈
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 集団行動 / いじめ / ニューロン活動 / マウス / 内側前頭前皮質 / テレメトリー / テレメトリ- / 集団 |
研究成果の概要 |
いじめ発現に関わる神経機構を探究するために、マウス集団行動中の神経活動記録を可能にする小型無線神経活動送信システムを開発した。一群のグループ飼育した群れの中に、体格・体重がより大きな個別飼育した個体を入れ、その内側前頭前皮質の前辺縁皮質(PL)と下辺縁皮質(IL)の神経活動を記録した。個別飼育マウスが他マウスへ繰り返す攻撃行動中においてPLとILは活動増加しなかった。これまでの研究により、PLとILはしばしば拮抗的に活動し、適切な行動を発現させると考えられている。本研究において観察された執拗な攻撃行動の発現には、PLとILの活動バランスに何らかの機能不全が起こっている可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国や地方自治体は、いじめの防止や早期発見のためにさまざまな対策を取っているが、抜本的な解決に至っていない。その原因の一つとして、いじめ発現の神経機構が未明のままであることが挙げられる。本研究では、いじめ発現に関わる神経機構を探究するために開発した集団行動中のマウス神経活動を記録可能にする装置を用いて、我々の社会性発現に重要な働きを担っていると考えられている内側前頭前皮質に通常とは異なる神経活動を観察した。このような集団行動中の脳活動を明らかにすることは、いじめ発現に関わる神経機構を解く糸口になると期待される。
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