研究課題/領域番号 |
16K13085
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
山口 潤一郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00529026)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フシコクシン / 全合成 / 環変換反応 / 天然物合成 / シクロプロパン化 / Buchner反応 / ロジウム触媒 / ジアゾカルボニル化合物 / 誘導体合成 / 植物生長制御分子 / 構造活性相関研究 / 環拡大反応 |
研究成果の概要 |
天然物Fusicoccin A の全合成と各種誘導体合成および生物活性評価による構造活性相関研究を目指し、三環式炭素骨格の合成に挑戦した。ベンゼンに4炭素ユニットの側鎖を導入し、4-6-4炭素骨格を5-8-5縮環構造に変換するという極めて斬新な合成計画であった。すなわち、置換ベンゼンから連続的な環拡大反応で行い 、6員環を8員環に変換する。市販化合物から7工程で得られた置換ベンゼンに、Rh(II)触媒を作用させてBuchner反応を試みた。その結果、立体選択的なシクロプロパン化条件を見出し、続く中間体のジビニルシクロプロパン転位により、7員環をほぼ単一の生成物で定量的に得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物活性をもつ天然有機化合物などの主骨格を直感的かつ効率的に構築する方法の開発は医農薬の開発段階で利用され、ひいては画期的な製品導出の一助となる。本研究はベンゼンに4炭素ユニットの側鎖を導入し、4-6-4炭素骨格を5-8-5縮環構造に変換するという極めて斬新な合成計画であり、これが一般化されば、創薬現場での利用が期待できる。今回、すべての骨格を合成することはできなかったが、立体選択的に5-7員環を構築する手法を開発することができた。
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