研究課題/領域番号 |
16K13115
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳計測科学
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
高橋 晋 同志社大学, 脳科学研究科, 教授 (20510960)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 場所細胞 / 神経科学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
マルチニューロン活動用電極、刺激用光ファイバを頭部固定し、それぞれを独立に可動できるマイクロドライブを開発することができた。また、行動課題を遂行する動物の海馬において、光刺激から数ミリ秒後に活動する錐体細胞の活動が観察でき、安定した刺激と記録が可能な系を確立し、PV特異的にCre合成酵素を発現するPV-creマウスやラットにChR2を発現させ、光刺激に対する神経細胞活動を観測した結果、周波数に依存せず、光刺激の強度が最も高いゼロ位相で活動頻度が高くなることがわかった。そして、場所細胞が持つ場所情報の可塑的変化の過程と樹状突起逆伝播スパイクの伝播確率との関係について解析した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、海馬場所細胞の可塑性と樹状突起活動の因果関係の一端を理解することができれば、認知神経科学の進展に寄与することはもちろんのこと、その波及効果は、アルツハイマー型認知症を含む認知障害の治療法の開発から、最近開発が進んでいるブレイン-マシン・インタフェース(BMI)、すなわち脳の神経活動だけで外部機器を操作するシステムに、記憶・学習機能を付加することも可能となる。また、深層学習などの人工知能研究に新たなアーキテクチャーや機能の切っ掛けを与えることも可能になる。
|