研究課題/領域番号 |
16K13119
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
越野 剛 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 准教授 (90513242)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ロシア極東 / 中露関係 / 中華街 / 地方文学 / ウラジオストク / サハリン / 翻案 / 中国イメージ / 受容 / 中ソ関係 / 比較文化 / 極東 / 社会主義文化 / 黒河 / 北東ユーラシア / 地方 / ハルビン / 多文化 |
研究成果の概要 |
中国とロシアの境界地域であるウラジオストクやハルビンなどの地方文化に着目し、文学や映画作品を題材にして、多文化混淆の記憶と表象、人の移動、イメージの流通について分析した。文化の均質化を志向する国民国家の枠組みとは異なり、異質な他者との共存の記憶が地方の文化アイデンティティの核となりうることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北東ユーラシアの跨境的多文化性の特徴を明らかにすることにより、アメリカや西欧に見られるような「民主主義的」な多文化社会を相対化する新しいモデルを提示することができる。日本における北東ユーラシア地域の研究は満州の植民地化やシベリア出兵という視点が強調されがちであり、どうしても日中あるいは日露の関係性に特化する傾向があった。ここに中国とロシアの相互関係という補助線を加えることで、北東ユーラシアの文化をより立体的に描き出すことが可能になる。
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