研究課題
挑戦的萌芽研究
イラン女性の社会貢献活動を通して、現地社会における女性の役割やエンパワメントの実態を探った。調査はテヘラン、アルダビール、カーシャーンで行った。コミュニティ、家族・親族をベースにした伝統的な慈善活動だけでなく、NGOによる新たな活動潮流についても検討を進めた。現地における社会貢献活動は、教育機会の拡充や職業訓練の普及、女性の経済的エンパワメントの向上に寄与していることが確認された。また女性の就業支援について、NGOと政府との官民連携モデルが成果を上げていることが明らかとなった。
伝統的な慈善活動や新たな問題意識によるNGO活動など、イラン女性による様々な形態の社会貢献活動を観察した。それらの活動の動機を解明し、労働市場や家族・親族関係、コミュニティ文化、政策体系など、社会を形作る諸々の要素との相互作用を明らかにした。このような議論を通じて、イラン女性の「仕事」や「働き方」について、統計資料ではカヴァーしきれなかった領域を含めた包括的な視点を提示した。また国際比較可能なアンケート調査を実施することで、女性の活躍を広く議論するための素地を作った。
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亜細亜大学アジア研究所アジア研究シリーズ
巻: 印刷中
Sasakawa Peace Foundation Survey Reports
巻: -
北海道大学経済学研究科地域経済経営ネットワーク研究センター年報
巻: 6 ページ: 95-111