研究課題/領域番号 |
16K13134
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 晶子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40361589)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | フェミニズム / クィア / ジェンダー / セクシュアリティ / 近接性 / 連帯 / 身体 / インターセクショナリティ / 社会運動 / 文化理論 / LGBT / 共生 / 社会的連帯 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の性的少数者の政治言説を分析するとともに、個別の物理的身体をめぐる近接性の政治と「集団」における差異の政治とを接続しつつ、差異をもつ諸身体の共生と連帯の可能性を提示することを目的としたものである。具体的には、フェミニズム/クィアの政治が多様に異なる諸身体の共生と連帯をどのように模索したのか(あるいはそれに失敗したのか)を整理した上で、今世紀の日本におけるジェンダーとセクシュアリティの政治が女性や性的少数者の権利の承認を目指す中で、諸身体の差異をめぐる政治がどのように展開してきたのかを明らかにするとともに、マイノリティ身体にとっての近接性と連帯の困難と可能性についての考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、今世紀に入ってからの日本のジェンダー/セクシュアリティに関わる政治が、個別の身体の多様性を踏まえつつ、どのように展開されてきたのかを考察するものである。2020年に予定されていた東京オリンピックを前に、「女性」や「LGBT」の権利の法的・社会的承認を目指す言説が、そのそれぞれのカテゴリーを構成する多様に異なる諸身体の共存や連帯をどのように可能にし、あるいは制約してきたのかを考察することは、インターセクショナリティを踏まえた連帯を模索するより広範な社会理論構築の一端を担う、重要な作業である。
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