研究課題/領域番号 |
16K13137
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ジェンダー
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
廣瀬 淳一 高知大学, 教育研究部総合科学系地域協働教育学部門, 准教授 (20748579)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 女性 / 母系集団 / 相互協力 / 向社会性 / 次世代意識 / 学歴エリート / 帰属意識 / パラオ / 母系社会 / 協力行動 / ジェネラティビティ / 利他行動 / 教育機会 / 職業機会 / 女性グループ / 伝統的タイトル / 主観的幸福度 / 利他的行動 / 内発的発展 / 女性と教育 / 女性のキャリア / 客観的幸福 / 主観的幸福 / 協調行動 / 互恵性 / 利他主義 / ジェンダー / 教育学 / 就業機会 / 島嶼社会 / 相互扶助 |
研究成果の概要 |
本研究は教育・職業機会を模索するパラオ女性の協力的態度について考察した。パラオでは母系の伝統的価値と協力態度の関係も、教育・職業での選好が個人的であるか集団的であるかについても知られていない。 筆者は聞き取り調査の他、幸福度と協力態度に関する質問紙調査及び向社会性を測るゲームを実施した。結果からは、女性の教育・職業機会に関する協力行動と伝統的価値に強い関係が見られた。次に、これらを重視しない教育エリートは学歴や収入の高さにもかかわらず幸福度が低い傾向が見られた。 教育は大切であるが、伝統価値や協力を犠牲にする学歴重視の教育政策は小島嶼の幸福と内発的発展にとってはネガティブな要素となりうる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パラオはアメリカの制度を模した教育を実施しているが、その裏側では母系社会の伝統的価値やそれに基づく協力行動がサブシステムとしてある。グローバル化社会では開発途上国の発展は「経済的」な側面が重視され過ぎる時がある。しかし、それぞれの土地の自然・社会環境と調和した暮らしと幸福度の関係が明らかになれば、今後はより一層生活者の心理的側面を配慮した開発の必要性が増す。 本研究では、幸福度を取り入れながら、人々の伝統への認識と協力行動を心理的に捉えるべくアプローチした。その経験から、将来的にはジェンダー等にかかる認識と開発についてさらに実験社会科学など実証研究への広がりを示すことができた。
|