研究課題/領域番号 |
16K13152
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京大学 (2017-2018) 南山大学 (2016) |
研究代表者 |
鈴木 貴之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (20434607)
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研究協力者 |
村井 俊哉
田所 重紀
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 精神医学の哲学 / バイオサイコソーシャルモデル / 生物心理社会モデル |
研究成果の概要 |
1.文献調査および研究会の開催を通じて、精神疾患の定義、分類、精神医学における諸アプローチの関係など、精神医学の理論的基礎に関してどのような原理的・哲学的な問題があり、どのような論点や立場が存在するかが明らかになった。2.東京大学で開催されているPPP研究会や京都大学で開催されているフンダメンタへの参加を通じて、哲学的な問題に関心のある精神医学研究者との人的ネットワークを構築し、日本精神神経学会におけるシンポジウムなどの形で、研究交流の成果を発表することができた。3.ピーター・ザッカー氏の招聘を通じて、英語圏における精神医学の哲学研究者との人的ネットワークの構築に着手することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の精神医学においては、精神疾患とそうでないものをどのように区別するか、さまざまな精神疾患をどのように分類すべきか、生物学的アプローチや心理学的アプローチなどの多種多様な方法論はどのような関係にあるのかなど、さまざまな原理的な問題が存在し、いずれにも明確な解答が得られていないことが明らかになった。精神医学の理論的基礎を確立するためにはこれらの問題の解決が不可欠だが、そのためには、心の哲学や生物学の哲学など、現代分析哲学の隣接領域における研究成果が重要な手がかりとなることも明らかになった。
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