研究課題/領域番号 |
16K13158
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
保坂 俊司 中央大学, 国際情報学部, 教授 (80245274)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アマルダス / 融合思想 / ヒンドゥー・イスラム / 融和共生 / 理想の社会的展開 / ナーナク / グルムキー / シク教の平和思想 / 宗教と文明 / 文明の祖型としての宗教 / 大乗仏教都市苦境 / 文明融合思想としての空 / シク教 / アマルダスの政治思想 / ヒンドゥー・イスラム融和 / 宗教の平和的共生思想 / ミシュル / イスラムとの共生 / 平和概念 / 宗教共存思想 / 中世インド / グル・アマルダス / シク教団 / 宗教融合 / 平和思想 / アムリッサル |
研究成果の概要 |
シク教は、ヒンドゥー・イスラム両教の融和を目指して16世紀の西北インドに生まれた宗教である。以来、両宗教の緊張関係の中で、独自の融和思想によって当該地域の社会的な平和構築に貢献してきた。特に、シク教の融和思想は、第三代のアマルダスにより組織化されシク教団として確立された。しかも、シク教団の発展史は、文献的に明確化できるために、シク教研究のみならず、他の宗教のサンプル研究ともなる点で重要である。今回は、小さな理想主義的初期のシク教団が、巨大教団へと発展するその過程をアマルダスの思想を中心検討した。更に宗教の融和思想の比較研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シク教は最も新しいインド発の世界宗教である。このシク教教団が世界宗教に発展するための基礎を築いたのが、第三代グルのアマルダスである。シク教研究の上で、アマルダスの存在は、その融和思想と社会的な共生思想研究で、非常に重要であるがさらに重要なことは、シク教教団の発展の歴史が、文献によって明らかとなる点である。この点でシク教の研究は、他の古い宗教研究の発達史の研究のサンプル研究となる。その点で、特にシク教団の基礎を確立したアマルダスの存在の意義は大きい。今回の研究は、小さな宗教が世界宗教に成長するその基礎を明らかにする基礎研究である。
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