研究課題/領域番号 |
16K13161
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 南山大学 (2017-2018) 成城大学 (2016) |
研究代表者 |
吉澤 英樹 南山大学, 外国語学部, 教授 (30648415)
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研究分担者 |
江島 泰子 日本大学, 法学部, 教授 (80219261)
長谷川 一年 南山大学, 法学部, 教授 (00399049)
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研究協力者 |
ランバル ラファエル セネガル国立アサッン・セック・ジガンショール大学, 人文学部, 准教授
片山 幹生 早稲田大学, 文学部, 非常勤講師
鈴木 重周 横浜国立大学, 国際戦略推進機構, 非常勤講師
砂野 幸稔 熊本県立大学, 文学部, 教授
中野 芳彦 大分県立芸術文化短期大学, 国際総合学科, 専任講師
野村 昌代 成城大学, 文芸学部, 非常勤講師
柳沢 史明 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 第三共和政 / 保守的文化相対主義 / 前衛と後衛の混在 / 共和主義の矛盾 / 反近代主義 / アフリカ植民地 / 国際研究者交流(セネガル) / ラリマン / アールデコ / ライシテ / 人種主義 / 文化相対主義的古典主義 / 西洋の没落 / 文化的他者としての黒人とユダヤ人 / 共和主義の錯綜 / モダンとアンチモダン / フランス第三共和制下の錯綜 / 植民地行政 / モダニズム思想 / 前衛と後衛の相互嵌入 / プリミティヴィズム / ペイガニズム |
研究成果の概要 |
本研究は、主に両次大戦間に隆盛を誇るフランス・モダニズム期の芸術および文学作品、植民地行政、社会思想等に見られる「前衛・革新的態度の中における反動的要素」、また「後衛・保守における前衛的要素」を西欧外部の他者との関係性において解明することを目指した。その結果、この相反する態度は、国内外に共和主義的普遍主義の伝播を試みたフランス第三共和政そのものに内在するある種の矛盾を象徴するものとして、その系譜を思想史的に明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランス革命に由来する人間の普遍性や人権概念の上に基づいたフランス共和主義という政体が、植民地拡張主義や拡大したフランスにおける普通教育などの原理に基づいた政策の実践を通してあらわになった矛盾というものが、当時のフランス人のメンタリティ自体に深く根を下ろしていたことを思想史・文化史・文学史・美術史という複数のディシプリンの視点から学際的な形で明らかにすることができた。またそれによって、フランス第三共和政研究に新たな視座を提出することができた。
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