研究課題/領域番号 |
16K13166
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中村 美亜 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (20436695)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 共創 / 芸術活動 / エンパワメント / 社会包摂 / 芸術 / 創造 / 共生 / 仕組み / モデル / 評価 / アート / 記憶 / 価値 / 認知科学 / 文化社会学 / 熊本地震 / アートマネジメント / 社会 / 認知 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は次の3点である。1)芸術活動は、何がよいかという基準があらかじめ定まっているのではなく、何がよいかを検討しながら何かを生み出すという作業であることが明らかになった。したがって、2)参加する人たちが、自分が生かされるための創造の方法を「創出」しながら、「語りなおし」(自分を支えてきた物語を再編し、新しい自分を肯定的に位置づける新しい物語をつくること)ができれば、創造がエンパワメントへとつながることが示された。3)以上の知見をもとに、創造とエンパワメントが両立するためのファシリテーションやプロジェクト・デザインのモデル化を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
21世紀に入り、アーティストが一般参加者と作品やパフォーミングアーツを創造する共創的芸術実践の機会が飛躍的に増加した。しかし、従来の芸術学、アートマネジメント、文化政策の研究方法では、芸術実践が人に及ぼす効果やそのプロセスを明らかにすることができなかった。そこで、新しい文化社会学的方法で事例を分析し、認知科学的な知見を用いながら理論的検討を行うことで、これらの解明を試みた。また、本研究で得られた知見をハンドブックにまとめ、現場の実践家にも伝えた。
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