研究課題/領域番号 |
16K13171
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
|
研究機関 | 神奈川県立金沢文庫 |
研究代表者 |
瀬谷 貴之 神奈川県立金沢文庫, 学芸課, 主任学芸員 (50443411)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 仏像 / 仏画 / 本地仏 / 売立目録 / 近代数寄者 / メトロポリタン美術館 / ハーバード大学美術館 / 廃仏毀釈 / 仏教美術 / 神像 / 神道美術 / 垂迹画 / 春日信仰 / 伊勢信仰 / 八幡信仰 / 古美術収集 / 益田孝 / 運慶 / 宗慶 / 興福寺 / 金胎仏画帖 / 聖徳太子二歳像 / 仏像移動 / 新寺院建立 |
研究成果の概要 |
近代を中心にする仏像の流通・保管の実態を明らかにするため、現在や民間や美術館・博物館で所蔵する作品を中心に調査研究を行った。また流通の実態を明らかにするため、売買の実態を示す、売立目録を中心に、関連資料のデータ収集をした。さらに売買により、日本国外に流出した仏像についても、重要作品について調査を行った。これらの調査研究を通して、日本近代において仏像が、美術作品や文化財として価値づけられ、主に売買を通して流通・保管された実態を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に仏像は寺院に伝来し、長期間伝来したものとみられることが多い。しかし、寺院がその長い歴史で、実は移転を繰り返したりするのと同様、一部の仏像も移動を繰り返したことを近代を中心に明らかにした。また近代以降の仏像の移動については、明治初年の廃仏毀釈が契機となったことが指摘されてきた。これに対して本研究では、廃仏毀釈は原因・遠因ではあるもの、実際には仏像が「美術作品」「文化財」として評価された、明治時代後半以降に、仏像が売買を通して流通・保管された実態を明らかにした。
|