研究課題/領域番号 |
16K13177
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
|
研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
小林 翼 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (80771914)
|
研究分担者 |
平尾 杏奈 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (90724526)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 芸術 / 金装飾 / 芸術表現 |
研究成果の概要 |
「截金」とは金属箔を用いた伝統技法であり、文化財に指定された仏像や仏画などにも装飾が施されている。それらは、保存性が懸念され修復、復元が必要とされているものも多い。 しかし「截金」は現在扱える者が少ない上に、生産性の観点から十分な修復・復元が行われていないのが実状である。 本研究では、「截金」の技術保持者でなくとも容易に截金の再現を可能にする技術を開発することを目的とし、截金と版画の手法であるシルクスクリーンとを習合させることで、技法の簡易化と精度の高い截金の再現を行える一手法を提示する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
截金が施されている文化財は、その時代を考慮して保存性が重要視され、復元を要するものが多い。デジタル技術を活用して絵画を復元、複製する技術もあるが箔などの金属部分の再現性は低く課題として残されている。金属部分の再現性を高めるには手作業による仕上げが最上の手段であるが特に截金に関しては高度な技術を要し、さらに技術者の確保が困難など文化財復元の障壁となっていた。 本研究により、劣化した文化財の保護・復元に大きく貢献できることが期待される。さらに、研究結果をギャラリーで社会に発信し、「截金」の周知を促すことで、文化財の継承と公開に多いに貢献できると考える。
|