研究課題/領域番号 |
16K13179
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
梁取 文吾 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (60761385)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日本画 / 浮き上がり / 修理 / 厚塗り / ひび割れ / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
本研究は近代末期から現代にかけての厚塗り日本画の絵画層鱗片状浮き上がり修理を目的として行ってきた。本研究での調査によれば、現行ではそのような日本画に対して割れた絵具部分の応急的修理が基本とされているようだった。そこで近現代日本画の鱗片状浮き上がりに対する抜本的な解決法として、サクションテーブルと吸引機を使用した、膠水の減圧浸透法を用いて、浮き上がった絵具層と支持体を全面定着させる実験を繰り返してきた。まだ実用段階に移していくには問題点も多くあるが、一つの革新的な修理法として研究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近現代日本画の中には修理の難易度が高く、また修理の機会にも恵まれず劣化が進む一方の作品も多くある。 文化財クラスの作品のように時間、人材、費用も必要十分に投入できるのならば、より安全な別の修理法も考えられる。 また日本画の損傷状態は様々で、作品の状況によっては本研究の成果がそのまま適用できない場合もありうる。しかしながら本研究の成果がさらに安全性を保証し、また大規模に運用することが可能になれば、このまま多くの近現代日本画が朽ちていってしまう現状を変える一つの選択肢になりうる。
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