研究課題/領域番号 |
16K13183
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
輪島 裕介 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (50609500)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ポピュラー音楽 / グローバル化 / ローカル化 / 文化変容 / J-POP / 間アジア / 環太平洋 / エキゾティシズム / 大衆音楽 / トランスナショナリズム / 間アジア文化研究 / グローバライゼーション / ローカライゼーション / 芸術諸学 / オリエンタリズムと自己オリエンタリズム / 日本 |
研究成果の概要 |
東アジアと北米を中心に、20世紀後半以降の大衆音楽における「日本」の表象について総合的に研究した。特に、2017年に半年台湾に滞在し、1950~60年代の日本の大衆歌謡の伝播の過程と、80年代後半以降、それが対抗文化的な観点からリバイバルしていった過程について知見を得た。また、インターアジアポピュラー音楽グループや国際ポピュラー音楽学会で研究発表を行い、台湾、韓国、中国、シンガポール、アメリカ、オランダなどの研究者と研究ネットワークを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界各地の大衆音楽の中で「日本」が表象される仕方を比較研究し、少なくとも環太平洋圏で、それぞれの文脈を伴って同時代的に受容され、ローカルな音楽実践と相互作用してきたことを明らかにした。そのことは、しばしば考えられがちなように、日本の大衆音楽が、単なる米英の主流的ポップ音楽の模倣でも、一国のなかで完結したドメスティックなものでもなく、20世紀後半における大衆文化の国境を越えた伝播のネットワークの中に位置づけられるものであることを明らかにし、より実証的かつ建設的な大衆文化をめぐる対話の可能性を拓くものである。
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