研究課題/領域番号 |
16K13188
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
|
研究機関 | 京都産業大学 (2017-2018) 仁愛大学 (2016) |
研究代表者 |
山中 千恵 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (90397779)
|
研究分担者 |
伊藤 遊 京都精華大学, 国際マンガ研究センター, 研究員 (70449552)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 学習マンガ / ポピュラー文化 / 教育 / マンガ史 / メディア研究 / 芸術諸学 / 社会学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、歴史や科学知識を伝達する目的で描かれ教育現場で活用されるマンガ、いわゆる「学習マンガ」の制作現場を調査し、表現構造及びメディア史、制作過程の分析をすることを通じて、マンガの社会的位置づけを明らかにすることにあった。本研究では、学校図書館における学習マンガ所蔵調査、日本、韓国での学習マンガ編集部への出版社インタビュー調査、文献調査などを通じて、学習マンガシリーズがいかに企画され、その表現が決定されてきたのか、マンガの叙述方式の限界がいかに意識され、〈学習〉と〈娯楽〉が境界づけられているのかを明らかにすることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで研究対象として看過されてきた学習マンガを研究の遡上に乗せたことに大きな学術的意義がある。既存出版物の整理とリスト化をすすめ、制作現場のインタビュー調査や学校図書館調査など実証的データを積み上げながら研究プラットフォームを構築することができた。このことにより、マンガの教育的活用可能性と限界への議論を可能にした点で、社会的意義を持つと考える。また、成果の一部を同じく学習マンガが盛んに制作されている韓国で発表し、書籍を出版することができた。今後の国際的研究につながる課題を練り上げることができたと考える。
|