研究課題/領域番号 |
16K13191
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
久保 勇 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 准教授 (10323437)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 軍記 / 郷土史 / 地域研究 / 巡幸 / 共進会 / 地方改良運動 / 平家物語 / 文化資源 / 観光 / 地方史 / 屋島 / 北陸 / 房総 / 国文学 |
研究成果の概要 |
当研究課題は,軍記文学が近代の地域において受容され,人々の「記憶」にどう働きかけ,地域振興に如何に活用されたかという問題を設定し,瀬戸内(屋島)・北陸(金沢,富山)・房総を対象に,「郷土史」編纂事業等に着目したものである。 割拠する武士社会における地域の認識から,近代の天皇が現前化すること(巡幸行事),近代経済活動において地域が相対化される行事(共進会開催等)により,「中央」との関係を再構築し,「地域」相互に共有可能なコードとして,軍記の「記憶」が引き出されていった実態を明らかにした。同時にこれらの行事を含めた「記憶」は,近代の「地域」住民にとってのアイデンティティ形成にも影響を与えている。
|