研究課題/領域番号 |
16K13196
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
塩野 加織 早稲田大学, 文学学術院, 准教授(任期付) (80647280)
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研究分担者 |
尾崎 名津子 弘前大学, 人文社会科学部, 講師 (10770125)
十重田 裕一 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40237053)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 検閲 / 岩波書店 / 文学 / 内務省 / GHQ / 占領期 / 出版 / プランゲ文庫 / 日本近代文学 / GHQ/SCAP / メディア / 近代文学 / 近代 / 日本文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、岩波書店という出版社を視座に据え、1930年代から1950年代にかけてのメディア規制の実態を実証的に解明することを目的とした。そのために、岩波書店の協力を得て同書店の所蔵資料を調査するとともに、国内外の検閲資料調査を並行して実施し、収集資料にもとづく分析を積み重ねていった。その結果、戦時下の言論弾圧事件が生起した経緯の詳細が判明し、さらに、 占領期に再版された図書には、内務省とGHQ/SCAPそれぞれの検閲システムの特質を照射する働きがあることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、資料的価値と方法的価値をもつ成果を挙げることができた。まず、調査活動を通して得られた資料群は、『岩波茂雄文集』(全3巻)に活かされており、この刊行物を踏まえて研究活動がさらに展開していった点も含めて、社会的意義のある成果である。これに加え、一つの出版社を軸に据えた広範な資料調査を通して、戦前から戦後に至る言論統制の実相を具体的に析出し得た点には、方法的価値とその有意性に照らして学術的意義のある成果を挙げることができた。
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