研究課題/領域番号 |
16K13200
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
下條 恵子 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (30510713)
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研究分担者 |
渡邉 智明 福岡工業大学, 社会環境学部, 准教授 (00404088)
内田 諭 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (20589254)
斎藤 新悟 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (40515194)
谷口 説男 九州大学, 基幹教育院, 教授 (70155208)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 英米文学 / 数学 / 政治学 / 言語学 / 文学 / 国際政治 / 異分野融合型研究 / コーパス言語学 / 文学テクストの数理的分析 / 文理融合型研究 / 英語圏文学 / 数理学 |
研究成果の概要 |
3年間で複数の研究プロジェクトを実施したが、中でも学際性を維持しながらその成果を明確にできたのは以下の2点である:1) 経済的なリスク言説に関して、20世紀アメリカ小説を題材にWord2vecを用いて経済関連語彙の分析を行った結果、”money”という語が持つコンテクストの歴史的変容が明らかとなった。2) 第二次大戦以降の戦争小説を複数取り上げた研究では、自意識的とされるポストモダン的技巧の一つを定量化した上で、その分布を考察することによって、作者や語り手と物語の位置関係についての作品間の差異を数的に示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代以降の学術研究の特徴として、多様な専門分野の分化と各々の独立的進歩が挙げられる。その結果、文系領域と理系領域の学術的交流はほとんど見られなくなった。そのような中、本研究は文学+政治学+言語学という多角的でありながら、堅実な手法を踏まえつつ、そこにリスク研究において不可欠な存在として発展してきた数理学の視点を取入れるという手法を用いた。その成果は上に述べた通りである。しかしそれ以上に意義があると思われるのが、このプロジェクトを通じて研究文化の大きく異なる4分野の研究者が協同し、研究のための共通言語を探求しながら、領域横断的な研究フィールドを開拓したことだと言えるだろう。
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