研究課題/領域番号 |
16K13202
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
高野 美千代 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (10289811)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 非国教徒文学 / ロバート・ワイルド / ベンジャミン・キーチ / 王政復古期文学 / 17世紀非国教徒文学 / ヴァヴァサー・パウェル / ジョン・バニヤン / 非国教徒詩人 / プリントカルチャー / 非国教徒 / 王政復古期 |
研究成果の概要 |
王政復古後の英文学史では存在さえも見過ごされてきた非国教徒作家のうち、たとえばロバート・ワイルドやベンジャミン・キーチは多くの作品を書き、膨大な数の出版物を世に出し、一般市民に受け入れられていた。そして、非国教徒のメッセージは、彼らの印刷物・作品に凝縮されて見て取ることができる。17世紀後半に、印刷物によって非国教徒が築き上げた文化は、再評価されるべきである。本研究課題では、18世紀以降ほとんど注目されることのなかった非国教徒作家作品を主な研究対象にして、彼らが時代の思潮を反映し、文化の形成の一端を担ったことを証明するために、海外研究者の協力を得ながら王政復古期プリントカルチャーを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は、国内の英文学研究において研究が不足する17世紀非国教徒文学を主に扱うものである。複雑な時代の歴史的宗教的要素を色濃く反映するため、研究を深めるのが極めて困難であったが、この分野の研究をリードする英国の研究者から理解と協力を得てプロジェクトを展開することができた。16世紀の宗教改革から17世紀の清教徒革命に至る英国プロテスタント思想をたどり、王政復古期に弾圧の憂き目に遭った非国教徒による王政復古期プリントカルチャーについて考察の対象とした。英国での研究交流および日本国内での研究集会、講演会開催を実現し、これから先も継続して協働するための国際的研究ネットワークを構築することができた。
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