研究課題/領域番号 |
16K13203
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
外山 健二 山口大学, 人文学部, 准教授 (80613025)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アメリカ文学 / イスラーム / 文学史 |
研究成果の概要 |
研究成果として、イスラームの視点による、エドガー・アラン・ポーの短編「ライジーア」やヘミングウェイの『アフリカの緑が丘』等の分析がある。さらに、アメリカ人作家ポール・ボウルズによる、ラルビ・ラヤチやモハメッド・ムラベらのモロッコ人が語る口語アラビア語から英語への〈翻訳文学〉に見られるイスラーム表象やその究明がある。これらをもとに、〈翻訳文学〉として流通する英語文学を視野に入れ、イスラーム表象に係わる各作品を契機として「アメリカ文学史」の再構築の土台形成を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アメリカ文学研究で看過されてきた「イスラーム」の視点による「アメリカ文学のイスラーム」研究である。例えば、アメリカ人作家ポール・ボウルズと〈翻訳文学〉研究における北アフリカ・モロッコ社会でのイスラーム表象は、イスラーム・人類学が分析対象とする〈ネイティブ・インフォーマント(現地の情報提供者)〉論と通じるものがある。そのため、隣接学問分野に貢献し、「英語文学」や「世界文学」に通底する学術的意義がある。 また、「アメリカ文学のイスラーム」研究は、上記のモロッコ社会のようなイスラーム社会を追究することにもなり、アメリカ文学という学問領域に新たな可能性が広がり、学術的に社会的意義がある。
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