研究課題/領域番号 |
16K13208
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
田中 琢三 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (50610945)
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研究分担者 |
高橋 愛 法政大学, 社会学部, 准教授 (80557281)
中村 翠 京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 講師 (00706301)
福田 美雪 (寺嶋美雪) 獨協大学, 外国語学部, 准教授 (90632737)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | フランス文学 / 文献学 / 政治思想 / 仏文学 / 美術史 / 建築史 |
研究成果の概要 |
本研究は19世紀後半から20世紀初頭のフランス文学におけるモニュメントの表象について検討した。第一に、エミール・ゾラの小説で描かれたモニュメントについて研究し、ゾラの作品におけるこれらのモニュメントの機能を明らかにした。第二に、パリのパンテオンや戦没者記念碑など国家のアイデンティティーを体現するモニュメントを多く描いたモーリス・バレスの小説を分析することによって、バレスのナショナリズムとモニュメントの関係性を照らし出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のモニュメント研究では、歴史学、社会学あるいは政治学の観点からモニュメントを考察していたが、本研究では、文学研究の観点から言語によるモニュメントの表象を分析した。文学作品でモニュメントが描かれるとき、作者の美学や思想に応じて、その意味やイメージが新たに創造される。本研究の意義は、こうした文学におけるモニュメントの再創造のあり方を検討することによって、モニュメント研究の新たな可能性を切り開いたことにある。
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