研究課題/領域番号 |
16K13214
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 専修大学 (2017-2018) 埼玉大学 (2016) |
研究代表者 |
伊藤 博明 専修大学, 文学部, 教授 (70184679)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | イソップ寓話集 / イソポのハブラス / 伊曽保物語 / シュタインへーヴェル / 司馬江漢 / シュタインヘーヴェル / 『訓蒙画解集』 / ブラッチョリーニ / イエズス会 |
研究成果の概要 |
第一に「イソップ寓話集」のラテン語版について、(1)ヴァッラとバルバロ、(2)シュタインヘーヴェル、(3)ドープ、(4)カメラリウス系に区分し、各々の系譜と特徴を把握した。第二に、イエズス会によって刊行された『イソポのハブラス』と『伊曽保物語』について、両邦語版の寓話でシュタインヘーヴェル編纂の『イソップ寓話集』に含まれていない寓話4つについて典拠を明らかにした。第三に、江戸時代にオランダから舶来された「イソップ寓話集」の司馬江漢への影響をめぐり、彼が受容したのはエンブレムブック形式の動物寓話集であることを確認した。第四に、さまざまな動物が描かれたルネサンス以降の絵画作品を調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、わが国最初のヨーロッパ俗語文学の最初の邦訳である、「イソップ寓話集」に拠るローマ字口語体『イソポのハブラス』と文語体『伊曽保物語』の成立について、典拠の詳しい探索しつつ考究した。また、江戸後期に舶来された、オランダ語によるエンブレブックの一種(動物寓意集)として舶来された「イソップ寓話集」が司馬江漢に与えた影響について考察した。こうして、明治期以降、わが国で盛んに刊行されることになる「イソップ寓話集」の、いわば先駆となる二つの時期の受容について明らかにした。
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