研究課題/領域番号 |
16K13216
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
寒河江 光徳 創価大学, 文学部, 教授 (60440228)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アーカイヴ研究 / ウラジーミル・ナボコフ / ロシア文学講義 / ヨーロッパ文学講義 / ミメーシス / 鱗翅類学 / ナボコフ / 文学理論 / 文学教育 / 批評と創作 / 文学講義 / 文学教育と創作 / 外国文学 / 比較文学 |
研究成果の概要 |
ニューヨーク公立図書館におけるナボコフ・アーカイヴ調査で活字化されていないロシア文学講義の草稿やロシア語で書かれた文学論の存在を見出すことができた。特に、ロモノーソフ論、ヘラスコフ論、トレディアコフスキー論など。他にもロシア語で書かれた『原初年代記』論、プーシキン論、ドストエフスキー論が存在することがわかった。ナボコフが使用していた日記が『ロリータ』の読解の手がかりになることもわかった。ナボコフが使用していた日記帳は黒い皮のカバーで左上に金の文字で年代が階段状に綴られているが、ハンバート・ハンバートが証拠品第2号として陪審員に回覧した日記帳がそれとまったく同じものであることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文学研究は研究者によるものであり、小説の創作は作家によるものであるという棲み分けがなされていたのに対して、ナボコフは、作家でありながら教育活動に従事することによって、小説を研究する視点を自身の創作の中に導入したと言える。本研究の目的は、作家と研究者の視点をコラボレートすることに目的があり、文学研究のなかに創作者の視点を交えることに最大の意味を見出すことができる。ナボコフの文学講義はすでに出版されているが、文学講義の執筆過程にロシア語で書かれた活字化されていないアーカイヴ原稿も見出すことができた。特にナボコフのロシア文学講義において収められていない18世期のロシア文学者についての草稿も見つけた。
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