研究課題/領域番号 |
16K13217
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野町 素己 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (50513256)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | バナトブルガリア語 / 社会言語学 / 言語類型論 / 地域言語学 / 危機言語 / バナト・ブルガリア語 / 言語接触 / 歴史言語学 / 標準語形成 / 言語風景 / ブルガリア / ルーマニア / セルビア / マイノリティ言語 / 言語政策 / スラヴ語学 / ブルガリア語 / 言語学 / バナト |
研究成果の概要 |
本研究は、セルビアとルーマニアにまたがるバナト地方に分布する消滅危機言語のバナトブルガリア語の総合的研究である。具体的には、伝統的な方言の分析・記述の方法論に加え、言語類型論、言語接触論、地域言語学、歴史言語学、社会言語学などの複数の観点から分析を行うことで、従来記述・分析されてこなかったセルビア側とルーマニア側の言語的差異およびその形成過程、さらにそれを生み出す社会的背景について総合的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バナトブルガリア語は1950年代にルーマニア側では調査が行われたが、セルビア側では調査がほとんど行われてこなかった。そのため同一方言に属すると指摘されてきたものの、その違いや言語的実態については不明であった。またルーマニア側でも社会主義体制が終わるなど社会言語状況に変化が起こったことを考慮に入れ、両国にまたがる地域で話される言語の実質的な違いとそれを生み出すメカニズムを明らかにした。加えて、バナトブルガリア語は消滅危機言語であり、その記述や分析は焦眉の問題であったため、本研究の成果は現地社会への貢献も含んでいると言える。
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