研究課題/領域番号 |
16K13229
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
相良 啓子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 特任助教 (90748724)
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研究分担者 |
原 大介 豊田工業大学, 工学部, 教授 (00329822)
菊澤 律子 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 准教授 (90272616)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日本手話 / 台湾手話 / 言語変化 / 記号化 / 手話言語学 / 韓国手話 / 音韻変化 / 歴史言語学 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本手話と台湾手話の語彙、特に数詞に着目し、歴史資料と現地調査によるデータに基づき、記述法を用いて分析した結果、分岐後の数表現の変化の特徴を明らかにした。具体的には、①融合、②両手の表現から片手の表現で表す表現、③数詞抱合という変化を特定した。例えば、①は、「13」は「10」と「3」という2つの表現を組み合わせて表す表現から1つの形態素で表す形への変化であり、さらに、数のパラダイムは、全体を通して変化したものと、部分のみが変化したものがあることがわかった。このように、手話言語においても、語彙の変化が起こること、またその変化の過程をたどることができることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、調査対象語彙を絞り込むことで、複数の言語および変種における詳細な調査・分析を可能にすることに特徴がある。その結果、数体系のシステムの発達経緯が明らかになること、また手話言語を対象とした通言語的比較および借用を含む歴史変化の検討の方法を示せるようになることが期待され、今後、他の語彙の発達経緯の解明や、他の手話言語ファミリーにおいて同様の研究をすすめるきっかけとなることに意義がある。
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