研究課題/領域番号 |
16K13232
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語学
|
研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
大西 拓一郎 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語変化研究領域, 教授 (30213797)
|
研究分担者 |
沢木 幹栄 信州大学, 人文学部, 名誉教授 (20110116)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 方言形成論 / 方言周圏論 / 方言区画論 / 言語地理学 / 方言分布の経年比較 / 領域形成 / 言語変化 / ネットワーク論 / GIS |
研究成果の概要 |
本研究は、ともすれば対立関係にとらえられがちな方言周圏論と方言区画論を統合することで新しい言語地理学を創り出すことを目的とする。共通する目標である方言形成を中心課題におき、広域・狭域の詳細な方言分布の経年データを具体的に活用することで、(1)常識になっていた方言周圏論的事実が現れてこないということ、(2)学史上放棄されてしまっていた方言区画論の想定していた区画的な領域の存在が顕在化してきた。地理空間に生きる人間の使う言語として方言をとらえる観点を再度導入することで、言語地理学は本来の目標を取り戻せることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
方言分布を考察するにあたり、言語変化ならびに言語としての方言の持つ機能、方言の地域間相関の一般性と特異性に及ぼす人間の移動、方言を使う人間の社会構成や農産物を中心とした物流と空間領域のありかた等、言語はもちろんのこと、言語のみに閉じない知見からの分析を積極的に活用することで、方言周圏論と方言区画論を再考し、方言学の究極の目標である方言形成論を中核とした言語地理学の構築を進めた。
|