研究課題/領域番号 |
16K13234
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
島田 雅晴 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30254890)
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研究分担者 |
小野 雄一 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70280352)
長野 明子 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (90407883)
山村 崇斗 筑波大学, 人文社会系, 助教 (30706940)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 言語接触 / 生成文法 / 借入 / 機能範疇 / 名付け / 料理用語 / 語形成 / 理論言語学 / データサイエンス / 料理 / 英語 / 日本語 / 借用 / 普遍文法 / 言語処理 / 言語変化 / 言語変異 / 前置詞 / 名づけ / 日英比較統語論 / コーパス言語学 / 自然言語処理 / 英語教育 / 食文化 |
研究成果の概要 |
日本語には前置詞と呼ばれる文法範疇はないが、インターネットからの用例を見ると、英語のin、on、withなどの前置詞が借用されて日本語の料理名に使われていることがわかる。本研究の目的は、この時の仕組みを検討し、理論言語学の進展に貢献することである。クックパッド社のサイトからデータを収集し、英語の前置詞の使用について検討した。 その結果、理論言語学的に見ると、このような日本語における英語使用は日本語母語話者の英語の誤用ではなく、脳内にある文法に関わる原理・原則が反映されたものであることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで他言語の要素を自身の言語に借用する現象は文化や社会という側面から研究されることが多く、時には他言語の「誤用」と決めつけられることさえあった。しかし、本課題ではヒトが脳内に持つ文法機能を研究する理論言語学の観点からこの現象をとりあげた。この現象が文化とは別次元の、純粋に文法的な現象であることが示された点に、本研究の成果の学術的な意義がある。また、外国語との接触が多い国際化した昨今の社会へ本研究で得られた知見を還元することには大きな社会的意義があるといえる。
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