研究課題/領域番号 |
16K13244
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小山 悟 九州大学, 留学生センター, 准教授 (50284576)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 批判的思考 / 質問作成 / コンテントベース(CBI) / デザイン実験 / 学習方略 / デザイン研究 / コンテントベース / 日本語教育 / 学士力の育成 / 批判的思考力 / CBI / デザイン実験アプローチ / 学習方略研究 / 第二言語習得研究 |
研究成果の概要 |
本研究は、歴史を題材としたCBIで学習者の批判的思考を促す手段として質問作成を提案し、「講義後の質問作成を意識させることで学生たちの講義を聞く態度に変化が生じ、結果質問の質も高まる」という学習モデルを立て、調査を行なった。しかし、結果は想定に反するものであった。そこで、質問作成が精緻化という学習方略の1つである点に着目し、学習方略研究の知見に基づいた学習モデルの再構築を行ったところ,講義の聞き方に関する数値は全項目で事前調査を上回り,過去一度も産出されなかった高次の応用的質問も産出されるに至った。この結果を受けて本研究の知見を「学習者の批判的思考を促す日本語授業のデザイン原則」としてまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
批判的思考教育の重要性は近年留学生対象の日本語教育でも広く認知され、それをテーマにした実践報告も様々報告されるようになってきている。しかし、具体的な育成法について学術的な知見に基づいて示した例はほとんどない。よって、本研究の第一の意義は「留学生対象の日本語の授業で学生たちの批判的思考を促す方法を学習方略研究の知見に基づいて提案し、その成果を検証したこと」にある。また、本研究の知見を「授業デザインの基本原則」としてまとめることで誰にでも応用可能なものにした点や、デザイン実験という新たな研究方法を日本語教育に取り入れたことも本研究の持つ社会的意義の1つである。
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