研究課題/領域番号 |
16K13266
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
遊佐 典昭 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40182670)
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研究分担者 |
金 情浩 京都女子大学, 文学部, 准教授 (70513852)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 目的格関係代名詞 / 介在効果 / 繰り上げ構文 / DVD / 社会性 / 目的語関係節 / 代名詞 / 短期記憶 / 漸増的文処理 / 類似性に基づく干渉 / 主語繰り上げ構文 / 母語からの転移 / 目的語関係代名詞 / 手がかりに基づく文解析 / 相対最小性 / 効果的教授法 / フィラーと空所の依存関係 / 教授効果 / 類似性の干渉 / 言語処理 / 教材開発 / 類似性にもとずく干渉 / 文処理 / 英語教育 |
研究成果の概要 |
(1) 日本人英語学習者が目的語関係節を正確に用いる際に重要な「フィラーと空所の依存関係」をリアルタイムで構築するためには、介在要素である主語位置に語彙的に限定されていない名詞句、例えば、代名詞を用いて、フィラーと空所依存関係構築の基礎を固めることの重要性を指摘した。(2) 日本人英語学習者に理解が難しい英語の主語繰り上げ構文は、主節主語の派生の方法が英語母語話者とは異なり、母語である日本語の影響で主節主語を基底生成する。(3) 外国語(日本手話)の学習で、人間を介して学ぶ場合とDVDで学ぶ場合とでは脳機能に与える影響が異なり、言語入力における質の重要性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人英語学習者は、目的語関係代名詞の知識があったとしても、リアルタイムで言語を処理する必要のある産出・理解の場面では、関係節の使用を避けるか、使用したとしても正確さが欠ける。この問題を解決するために、本研究は、目的語関係内の主語に代名詞を用いて言語処理の負荷を軽減する指導案を提案した。この提案は、目的語関係節の有効な指導案が存在しない英語教育において、大きな社会的意義を有していると思われる。また、外国語の学習で、人を介して双方向で学ぶ場合とDVDのように一方通行の教材で学ぶ場合とでは、学習後の脳活動に差が出るという研究成果は、遠隔授業の有効性を考えるうえで学術的かつ社会的意義は大きい。
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