研究課題/領域番号 |
16K13292
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上峯 篤史 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (70609536)
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研究協力者 |
渡邊 貴亮
髙木 康裕
朝井 琢也
園原 悠斗
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 縄文時代 / 打製石器 / 石器製作技術 / 石器編年 / 石材原産地推定 / 情報流動 / 系統 / 石材原産地 / 原産地推定 / 編年 / サヌカイトの風化 / 黒曜岩の原産地推定 / 地域交流 / 石器石材 / 原産地遺跡 / 採掘 / 風化 |
研究成果の概要 |
日本列島の人類史のなかで、先史時代は圧倒的に長い。国家成立以前の狩猟採集経済において先史文化は、日本とは何か、日本人とは何かを考える基本材料である。先史社会の複雑化プロセスを、石器とその材料に着目して定点観測した。具体的には石材原産地遺跡の研究、石器製作技術の解明、石器編年の整備による文化変化の解明、石材原産地推定による石材流通状況の解明、これらの統合による、近畿地方の縄文時代文化をめぐる情報流動の描出に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たち日本人は、日本列島の歴史は外部の勢力によって他律的に転換されてきたと考える傾向がある。先史時代の場合、これは方法論の問題からくる誤りである。時代ごとに種類や系統が異なるものから社会を論じているため、研究方法の境目に社会変化の画期があるように錯覚している。転じて本研究は、石器という一つの対象に注目して、先史社会・先史文化の推移を定点観測した。縄文・弥生時代を連続的に追いかけ、社会の内在的な変化を具体的に描出するための方向性を示すことができたと考えており、今後の研究蓄積によって、私たち日本人の文化観にも影響を与えられると考える。
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