研究課題/領域番号 |
16K13299
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
須山 聡 駒澤大学, 文学部, 教授 (10282302)
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研究分担者 |
藤永 豪 西南学院大学, 人間科学部, 教授 (00409955)
林 琢也 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (50572137)
高橋 昂輝 香川大学, 経済学部, 准教授 (40806345)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 集落点検 / 住民協働 / ミクロな地域構造 / サードプレイス / 景観 / 交流人口 / 他出子 / 生活環境 / ネオ内発的発展論 / 限界集落 / 離島 / 山村 / 地域振興 / 過疎化 / 高齢化 / 少子化 / 地域計画 / 地域政策 |
研究成果の概要 |
国土縁辺に位置する過疎・高齢化に直面する地域を対象に,居住継続を可能にする生活環境の改善策を住民との協働で実現する方策を見いだす。具体的には住民と研究者・学生が参加するワークショップにおいて,集落の課題を見いだし,その解決策を討論した。 その結果,集落の生活環境には改善の余地があり,とくにパブリック/プライベートな空間に集落が分節化されていることが,コミュニケーションや相互扶助を阻んでいることが明らかとなった。その解決のためには集落内のミクロな空間構造を改変する必要があり,両者に属さない曖昧な空間,サードプレイスとしての広場や商店などの結節点を作りだす取り組みが始まりつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いわゆる限界集落の存続は,地方創生論の高まりとともに喫緊の課題である。しかし,現実には地方の過疎化と高齢化には歯止めがかからず,集落の消滅が危惧されている。従来型の公共事業や観光開発に依拠した地域振興の限界は明らかである。本研究はそうした「上から」の過疎対策に対して,「地元からの」方策の提案である。地域を精密に観察し,その構造を住民との議論を通じて解明し,そこに潜む問題点を抽出し,解決につなげる方法論が,本研究によって提示できた。
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