研究課題/領域番号 |
16K13303
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 南山大学 (2017-2018) 名古屋大学 (2016) |
研究代表者 |
吉田 早悠里 南山大学, 国際教養学部, 准教授 (20726773)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 文化人類学 / 民族誌 / 聖者信仰 / イスラーム / エチオピア / アクター / 代言者 / 文化人類学者 / フィールドワーク |
研究成果の概要 |
本研究は、研究代表者がエチオピア・オロミア州ジンマ県ゲラ郡に位置する集落において、同集落に暮らすムスリム聖者と集落の住民らを取りつなぐ代言者/「巫女」として遇されているという背景を基盤とし、同集落における研究代表者の調査・研究と、代言者/「巫女」としての実践が、集落の人々の社会関係や実践に及ぼす影響について現地調査から明らかにした。そこから、他者表象としての民族誌において、文化人類学者が自身の姿をどのように描くのかという課題について実証的に検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、文化人類学の現地調査では、文化人類学者が現地で「透明人間」となって参与観察を行うことが推奨されてきた。しかし、実際には程度の差こそあれ、文化人類学者は現地の文脈に組み込まれてきたのみならず、開発人類学をはじめとした実践人類学においては、人類学者自身が現地社会に大きく働きかけてきた。こうしたなかで、本研究は民族誌において文化人類学者の姿をどのように描くのか、文化人類学者自身を客体化して分析、記述の対象とする新たな民族誌の開拓に取り組んだ点に独創性がある。そこから、フィールドワークとは何か、民族誌とは何か、文化人類学の営為そのものを根本的に再検討した点で学術的な意義を有している。
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