研究課題/領域番号 |
16K13304
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
杉村 和彦 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (40211982)
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研究分担者 |
津村 文彦 名城大学, 外国語学部, 教授 (40363882)
鶴田 格 近畿大学, 農学部, 教授 (60340767)
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研究協力者 |
髙橋 正和
黒川 洋一
黒田 真
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 在来知 / 途上国の科学 / 科学知の複層性 / 分離融合 / 発展途上国の論争 / 薬草師 / 科学知 / 公共人類学 / 科学の複層性 / 新聞紙上での論争 / バオバブ油 / 在来血 / 近代開発 / 伝統薬 / 発ガン性物質 / エスノ・サイエンス / 科学の輻輳性 / 文理融合 / モラル・エコノミー |
研究成果の概要 |
バオバブ油が、人の病状の改善にかかわるだけでなく、鶏の重篤な病気に対しても改善の可能性があることが浮き彫りにすることができ、バオバブ油の薬効の新しい知見を生み出しつつあることは特筆できる成果である。 在来知を支えうる層が、専門家という集団の中に限定される近代の科学知の存立基盤とは異なり、巨大な大衆の被験者に支えられる可能性があることである。タンザニアのような大学、研究機関での先端的な研究ができないところでも、広く農村の中に存在する先進社会にはない、データ群によって、先進社会にはできない、「発見」の可能性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低開発国の経済状況下での科学知の不確実性の中で引き起こされるその正当性の政治性を内部メカニズムの解明を明示的に明らかにすることができた。またその背景となる重要な要因として、「南」と「北」で科学的営為を遂行している研究組織の財政状況の極めて厳しい差異があることも明らかとなってきた。それとともに、政治的正当性の中で周辺にある、民衆知が温存されることによって、時に応じて、新たな科学知の動向を結びつき、新しい理解を付与される可能性があることを研究の中で示すことができた。
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