研究課題/領域番号 |
16K13305
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
湖中 真哉 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (30275101)
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研究分担者 |
市川 陽子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (50269495)
ディハーン ジョナサン 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (80551738)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 民族誌 / 当事者 / 中山間地域 / 里山 / 獣害 / エイジェンシー / 東アフリカ / プロジェクト |
研究成果の概要 |
本研究は、「グローバルな当事者間のニーズ共有接近法」という地球上の隔たった複数の地域を、調査者と被調査者、支援者と被支援者等の非対称的二分法には依存しない方法で連接する人類学的実践の新たな方法論を提案することを目的とする。具体的には、2015年以降、おもに所属校の学部学生とともに、「里山」をキーワードとして、日本の静岡県とケニアのナロック県で実践してきたesp(e-satoyama project)というプロジェクトの活動を、ある種のオート・エスノグラフィー、プロジェクト・エスノグラフィーとして事例報告することを通じて、それがもつ方法論的可能性を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、文化人類学の主要な研究方法であるフィールドワークや民族誌の在り方を、大学の学部学生とともに取り組む国際的プロジェクトを通じて問い直したことが学術的な意義である。文化人類学のフィールドワークにおいては、調査者と被調査者の二分法が繰り返し問われてきた。本研究では、地球規模の課題に取り組む「当事者」として調査者と被調査者の関係を捉え直す実践を行うことを通じて、「グローバルな当事者間のニーズ共有接近法」という新たな方法論を開拓した。 社会的な意義としては、この方法論の探究を通じて、PBL(課題探求型学習)によるフィールドワークや民族誌の教育の新しい在り方を提示したことが挙げられる。
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